Think! Living Lab

新しい暮らし方、みんなで考えよう!

Think! Living Labは、
これからに求めたい暮らし、生活、住まいについて、
みんなで一緒に考え、取り組む活動です。

生活共創をコンセプトに関電不動産開発がお届けする
総戸数462戸の大規模マンションプロジェクト、始動。

みんなで考えよう!
「まちライブラリー×集合住宅の未来」
イベントリポート【後編】

顔の見える関係を取り戻すための試みとして、
新築分譲マンションに「まちライブラリー」を誘致。

関電不動産開発が取り組んでいるのが「まちライブラリー」のあるマンションプロジェクト。
それにはどのような意義があるのでしょう。礒井さんのお話の中にそのヒントがありました。

「街の中で気軽に息抜きできる場所が、だんだん少なくなった感じがします。
お金を払わなくてもみんなが集える縁側のような場所が作れたらいいなと思ってきました。
マイプレイスというか、自分の場所、私の居場所、ボトルキープならぬブックキープができる、
まちライブラリーがある場所なら、コミュニティのイメージもどんどん広がっていくのではないでしょうか。」
(礒井さん)  

人間的な暖かい場所を求めたいという礒井さんは、その“場所”を魅力的なものにするのは、場所よりも人だとも語ります。

「面白い人がいる場所があると、その周りがどんどん変わっていく。
人間の行動によって街が変わっていく。
そういう人がいる場所は、大きかろうと小さかろうと面白い場所になっていくと思います。
シニアの人と若い人の出会いだとか、育児の人の溜まり場になっているとか、
そういう場所がどんどんできていくと、顔の見える関係が生まれて、面白いことができるのではないでしょうか」
(礒井さん)  

礒井さんの講演を通して、なぜ集合住宅に「まちライブラリー」なのか、 「まちライブラリー」はどのようなサードプレイスとして期待できるのかが見えてきました。    

Think! Living Lab がみなさんと一緒に考えたいテーマのひとつが  
「住まいと地域の中のコミュニティ」。  
確かにさまざまな住民が入居する集合住宅ならではの課題はあります。  
しかし、それ以上に大切なものがあるということも、私たちはみんな薄々感づいています。  
現代に生きる私たちが失いつつある「人と人とのつながり」。  
集合住宅の中のコミュニティとは、まさにこの大きな課題を解くものであり、  
そのためにThink! Living Lab はみなさんと一緒に考えたいと思っています。

「まちライブラリー」をひとつの道具として、
マイ・インタレストに生かしてもらえればいい。

ワークショップの終わりに、再び礒井さんがこのようなコメントをされました。

「長続きのコツは、マイ・インタレストだと思います。
マイ・インタレスティング・シングと言うのは、 自分が本当にしたいと思うことに取り組むこと。 人間は自分の心の中で思っていることであれば長続きしますし、
たとえ続かなくても、結果的に自分が変わるきっかけになるので、
ぜひそうしたことを自らの取り組みを通じてつかんで欲しいと思います。
その、つかむ道具がこの「まちライブラリー」です。
あくまでもこれは道具だということを念頭に入れて、ぜひ次なる自分の人生の中に生かしてもらえればいいなと思います。」
(礒井さん)

礒井さんの言葉にThink! Living Lab もインスパイアされました。
長らく住まう住居には、自分自身の想いや意思を少しでも前進させてくれるような仕組みや施設がひとつでもたくさんある方がいい。
たとえばコミュニティが生まれるマンション、自己実現のためのサードプレイスがあるマンションというのは、 これからますます不可欠な要素になっていくと感じました。

マンションの中だけに閉じるのではなく、周辺地域にも開放された共用施設がコミュニティを形づくる上で大切だということ。 そして、コミュニティの場がマイプレイスであると同時に住民同士がふれあいを愉しむことのできる サードプレイスであることの重要さなど、これからのコミュニティ形成にとってたいへん参考になるお話を伺いました。

礒井さん、奥野さん、ありがとうございました。