コラム
2019/04/23
サード・プレイスって、ご存知ですか?
コラム
家庭と職場をただ往復するだけの毎日ではなく、家庭と職場にプラスして自分の落ち着ける居場所を作り、
自身のメンタルケアにつなげるとともに、そのサード・プレイスをシェアする人々が集い交流して、家庭や職場とは別のコミュニティを育みます。
そのサード・プレイスは、米国の社会学者レイ・オルデンバーグが、1989年に自著『The Great Good Place』で提唱しました。
オルデンバーグは“ファースト・プレイス”を家族と生活を営む自宅、“セカンド・プレイス”を収入を得るための職場、
そして、“サード・プレイス”を創造的な交流が生まれるコミュニティライフの空間と定義しました。
都市生活者に出会いや良好な人間関係を提供する重要な場であるとし、その特徴として、
「無料あるいは安い」「飲食が可能」「アクセスがしやすい、歩いていけるような場所」「常連が集まる」
「フレンドリーで居心地がよい」「古い友人も新しい友人もみつかる場所」
としています。
サード・プレイスの例としては、フランスのカフェやイギリスのパブやクラブ、公園などを挙げています。
そうしたサード・プレイスが集合住宅に備わっていたら私たちの暮らしはどのように変わるでしょうか?
自宅に帰る前に軽い息抜きができる場所で自分一人だけのひと時を過ごしてリフレッシュしたり、
自宅とは別のもう一つの書斎として静かに読書をして仕事とは別のスキルを磨いてみたり。
あるいは子育て仲間と語らって情報を共有したり、住民や地域の方々とのふれあいを楽しんだり。
ひとりひとりが自分を大切にしながら、思い思いに過ごすことのできる“もうひとつの居場所”。
ひとりの時もみんなの時も居心地のいい開放的な癒しの空間、それがサード・プレイスです。
あなたならどのように利用してみますか?