Think! Living Lab

新しい暮らし方、みんなで考えよう!

Think! Living Labは、
これからに求めたい暮らし、生活、住まいについて、
みんなで一緒に考え、取り組む活動です。

生活共創をコンセプトに関電不動産開発がお届けする
総戸数462戸の大規模マンションプロジェクト、始動。

吹田市出身の吉野さんがノーベル賞を受賞!

報道によりますと、吉野さんが育ったのはここ吹田市。
当時の吹田市は現在のようにニュータウンとして整備されておらず、幼少期は竹やぶや田んぼに囲まれて育ち、トンボなどの虫を追いかけて遊んでいたそう。
吉野さんは千里山にある吹田市立第二小学校と吹田市立第一中学校を卒業されているそうで、
ますます身近に感じられます。


科学に興味を持ったのは小学校4年生の時に先生に勧められた英国の科学者ファラデーの「ロウソクの科学」という、
ロウソクを題材に、ロウソクが燃える時に起こる様々な物理的、化学的な現象を様々な角度から紹介している本との出会いから。
そういえば筆者も手にとって読んだことを思い出しましたけど、残念ながらそこから「子ども心に化学はおもしろそうだな」とはなりませんでした。
吉野さんの場合はそこから科学に突き進み、小学生時代の一冊の本との出会いが、画期的な「リチウムイオン電池」の基本技術の開発につながっていきました。
子どもにとって本を読むこと、いい本と出会うことがいかに大切なことかに改めて気づかされたこの度のできごとです。


吉野さんは「好きこそものの上手なれ」と語っておられましたが、日々の研究は決して平坦な道ではなくご苦労されたそうです。
「やわらかさと執着心」を信条に、地道に研究を重ねて、苦しい時には「なんとかなるわ」というやわらかな心持ちで壁を乗り越えて、
私たちが日々恩恵を受けているスマートフォンなどをはじめとした身近な機器の開発に大いに役立っているほか、
これから普及が見込まれ、災害時にも役立つ便利な自動運転車や、さらに期待されている自然エネルギーの蓄電など、
将来的にも地球の環境に大きく寄与する壮大な成果をもたらしました。
これからの暮らし方をみんなで考えるThink Living Labにとってもよそ事ではないなと肝に命じました。

実はこの日の朝、吉野さんおめでとうという横断幕や報道陣が押し寄せてきている様子を想って撮影取材に行ってきたのですが、
横断幕どころか報道陣の一人も見かけず、いつもの授業が秋風が吹き始めた校庭や校舎で粛々と進められていて、
逆に日常の見えないところで大活躍している吉野さんの研究開発成果と重なって感じられました。
派手ではないところでしっかりと活躍している。なんとなく吉野さんの人となりそのままだなと感じ入りました。


とても私などには手が届きませんが、この度のノーベル化学賞受賞は、
私たち吹田市民にとっても千里山の住民にとっても大きな誇りとして胸に刻まれて行くことになるでしょう。

この度はノーベル化学賞受賞、おめでとうございました。