建築デザインDESIGN

ARCHITECTURAL DESIGN

[株式会社坂倉建築研究所]
大阪事務所

一級建築士村上 敏郎

「近代建築の巨匠」として名高いル・コルビジェの愛弟子である、
坂倉準三が設立した「坂倉建築研究所」に所属。
「国立オリンピック記念青少年総合センター」など数々の設計に携わる。

“大正ロマン”が薫る
金沢広坂に相応しい姿を。

「シエリア金沢広坂」が位置する広坂は、かつて武家屋敷が数多く集まっていた歴史ある街です。
今も、しいのき迎賓館や金沢21世紀美術館、石川四高記念文化交流館などの建築物が建ち並び、金沢の中でも特に大きな賑わいを見せています。
古き良き時代を思わせる和洋折衷の建物などが、“大正ロマン”の薫りを漂わせているエリア。その風景に美しく馴染む邸宅を創ることが、今回の大切なテーマのひとつでした。

外観完成予想図

外観完成予想図

金沢の歴史的建物と、
美しく調和する外観意匠。

周辺の景観に配慮するひとつの方策として、外観は従前の建物形態のイメージを踏襲し、多角形の平面形状を取り入れています。
ファサードには、歴史的建築物によく見られるレンガ積み建築のイメージを取り入れており、上部の庇は、歩行者が雨に濡れずに往来できるという機能性を持たせるとともに、水平ラインを強調することで、建物がまるで水面に浮遊するかのような印象を与えて、邸宅としての存在感を際立たせています。

  • 外壁タイルは落ち着いた古レンガ風のアースカラーを使用し、箇所により縦張りと横張りを使い分け圧迫感を軽減。
  • 行者空間に面する壁面に木調のルーバーを配し、裏側から透ける光の連続性と相まって、街に向けて賑わいや華やかさを創出しています。

外観完成予想図

周囲の水景・緑景と共鳴する、
潤い豊かなラウンジ。

ラウンジに一歩足を踏み入れると、ガラス越しに水盤との一体的な空間が広がっています。和洋折衷の内装・ファニチャーや、金属細工を施した繊細な照明、ぬくもりを感じさせる電気式の暖炉などを配し、時の流れが止まったかのような心穏やかなひとときをもたらします。また、空間の外側には、美しい表情の戸室石をデザインに取り入れています。これは金沢で産出される石で、地域との“繋がり”の演出に貢献するひとつのポイントです。  

インスパイアされたのは、
街の誇りとして愛される
歴史的建築物。
「シエリア金沢広坂」のデザイン構想は、
金沢広坂に建ち並ぶ歴史的建築物
との出会いから始まりました。
  • 石川四高記念文化交流館(徒歩4分/約290m)
    明治時代、金沢市に設立された旧制第四高等学校は、端正かつ清楚な姿で、地元の方々の憧憬や誇りの対象となっていました。現在は、石川四高記念文化交流館として、四高と四高生を育んだ風土・時代を未来へと継承しています。
  • 石川県政記念しいのき迎賓館(徒歩6分/約422m)
    国会議事堂などの設計に携わった矢橋賢吉の設計によって、大正13年(1924年)に竣工した旧石川県庁舎本館は、旧県庁舎の一部を保存・再生し、石川県政記念しいのき迎賓館として生まれ変わりました。金沢城公園に面する反対面は現代的なガラス張りとすることで、伝統と先進が溶け合う洗練された姿となっています。

石川県政記念しいのき迎賓館(徒歩6分/約422m)

  •  ※写真提供:金沢市
    ※掲載の外観完成予想図は、計画段階の図面を基に描いたもので実際のものとは異なります。また、今後変更になる場合があります。
    尚、外観の細部・各種設備機器・配管類等は一部省略又は簡略化しております。植栽は特定の季節の状況を表現したものではなく、竣工時には完成予想図程度には成長しておりません。
    タイルや各種部材につきましては、実物と質感・色等の見え方が異なる場合があります。敷地周辺の電柱・標識・架線・ガードレール等は再現しておりません。