シエリア姫路城 東
コラム

住まいのプロから見る
シエリア姫路城 東

世界遺産・姫路城の東側に広がる閑静な住宅街。 今回、住宅評論家・住宅アドバイザーとして住宅を長年見てきた井口氏に、 歴史、利便性、周辺環境の観点から、この土地の魅力を語ってもらった。

世界文化遺産に寄り添う暮らし

「白鷺城」の愛称で親しまれている世界文化遺産・国宝「姫路城」。 広大な緑地に囲まれ、都市部でありながら周囲に高い建物がないため、その美しい姿が青空に際立って見える。 幾度にもわたる保存修理工事を繰り返し、400年を超える現在でもその姿を見ることができることに感動を覚える。

また、姫路城以外にも、周辺には歴史を感じさせる建物や風景が数多く残っているため、 映画やテレビドラマのロケ地としてもよく使われている。

歴史を感じることができる街はいくつもあるが、都市部でありながら世界文化遺産に寄り添う暮らしができる場所はそれほど多くないだろう。 歴史・自然・文化が身近に感じられる街が、日常生活の一部になるというのは、とても貴重で贅沢なことだと感じられた。

姫路の旧市街地
風情のある閑静な住宅街に誕生

シエリア姫路城東が誕生するのは、城の南東方向に位置する大黒壱丁町。

京都へ繋がる「西国街道(旧山陽道)」の出入り口となる「西京口門」に近く、 武家屋敷や町家が並ぶ伝統ある城下町だったという。現在も、姫路城と調和する景観形成が求められる「姫路城周辺風景形成地域」に指定されているので、 昔ながらの街並みが守られ、隣接する五軒邸とともに風情のある閑静な住宅街が形成されている。

このように、歴史的な建物だけでなく、良好な住宅環境も守られ引き継がれていくことが街の魅力と価値を上げることに繋がっている。

  • 現地周辺の街並現地周辺の街並
  • 現地周辺の街並現地周辺の街並

歴史と自然に恵まれた文教エリア
子育てにふさわしい環境が揃う街

「孟母三遷」の故事からも、子どもを育てる環境は住まい選びにおいて、とても重要な要素である。 通学指定校は、姫路市の小中一貫モデル校である「市立白鷺小中学校」。「賢明女子学院中学校・高等学校」、 「淳心学院中学校・高等学校」の2つのミッションスクールや、兵庫県立歴史博物館、姫路市立美術館などが、お城を囲むように集まっているため、 アカデミックな雰囲気が漂う文教エリアになっている。

また、姫路公園、大手前公園など大小いくつもの公園が点在し、姫路市立動物園などにも近い。 さらに、街全体がフラットで、歩道も広いので、小さな子供やベビーカーを押す親にとっても安全である。 まさに子育てにふさわしい環境が整った街といえる。

豊かな自然と、歴史や文化に囲まれた教育環境。 そして姫路城を見ながら通学する日々が、心豊かな子供を育んでいくことだろう。

現地周辺の街並 現地周辺の街並

徒歩圏に生活施設が充実した
便利で快適に暮らせる街

成熟した街であり、姫路駅周辺は商業施設が充実しているので、生活利便性はとても高い。

いくつもの大型商店街があり、専門店や映画館が入る「テラッソ姫路」、 約200店舗が入る大規模ショッピングセンター「ピオレ姫路」、フェスタ姫路、山陽百貨店などの大型商業施設が揃っているので、 目的に合わせて使い分けするといいだろう。

また、郵便局、国立病院機構姫路医療センターや各種クリニック、姫路市役所中央支所、 銀行や様々な飲食店などが徒歩圏に揃っているので、便利で快適な生活が実現する。

子供からシニアまで全ての世代にとって暮らしやすい街だと言える。 自転車を利用すれば行動範囲はさらに広がるだろう。最寄駅のJR「姫路」駅から、「三宮」駅や「大阪」駅にダイレクトにアクセスでき、 新幹線も利用できるので、出張や旅行の際にもとても便利である。

  • 現地周辺の街並テラッソ姫路
  • 現地周辺の街並ピオレ姫路
  • 現地周辺の街並フェスタ姫路

未来に向けた街の開発
「キャスティ21計画」が進行中

歴史を守るだけでなく、未来に向けた街の再開発「キャスティ21計画」も進行中である。
駅前東エリアのコアゾーンでは、既にホテルや商業施設が開業し、複合的な都市機能が充実している。 電線は地中化され、水辺や緑豊かな空間は憩いと潤いに溢れ、とても開放的である。

さらにイベントゾーンでは姫路文化コンベンションや県立播磨姫路総合医療センターなどの開業が予定されているので、 さらなる発展が期待できる。

歴史や文化を守りながらも、将来に向けた街の開発を進める、 メリハリの効いた街づくりが行われている。

歴史と豊かな自然、閑静な住宅環境、そして、再開発が進む駅周辺の将来性など、 様々な要素がバランスよく揃うとても魅力的な街である。 ここでは、ゆったりとした大らかな気分で、快適な暮らしが実現できると感じた。

姫路城
井口克美写真

住まいる総合研究所 代表理事 
井口克美

約30年間に亘り住宅情報誌の広告営業に携り、見学したモデルルームや現地は1000件以上。 住まいの選び方、不動産市況などに関するセミナーや住宅記事の執筆を行う。

  • ※掲載の情報は、2019年9月時点のもので変更になる場合があります。
  • ※掲載の環境写真は2019年6月、2020年1月に撮影したものです。